コラム
私のパン作りのズボラでいいところ、ダメなところ。
2022/12/16
こんにちは。吉永麻衣子です。パンはほぼ毎日食べるので楽に作れた方がいいですよね。何も知らずにズボラに作ると失敗しますが、少し製パン理論を知っておくと、失敗せずに最短ルートを通ってパン作りを成功させる事ができます。
私はズボラなので、少しでも日常業務を効率的に終わらせられないものかといつも考えています。洗濯、掃除、料理、、。
そんな私が考えるパン作りですから、とにかく効率的でびっくりの作り方になりました。ここではズボラに行って良い工程と、きちんとした方がいい工程をご紹介します。
イーストの計量は、目分量!!
まさかまさかのいきなりイースト計量適当宣言!笑
いえ、1回目はきちんと計ります。そしてサフの3g個包装もあるので、使いたい量が3gの時は個包装を使います。
が、2回目以降適当で続けられる方法があるのでお伝えしたいと思います。
インスタントドライイーストは、封を開けたら冷凍保存が基本です。私は封を開けたら筒状の保存容器に入れています。そこにおうちで余っているスプーンを入れておきます。それがイースト用スプーンになります。なんでもOKですが、冷凍庫に入れるので素材は竹とかプラスティックがいいかもしれません。アイスクリームやプリンを買ったときにもらう簡易のスプーンなんて最高です。
イーストはすりきれ小さじ1が3~4gです。なので、1回目は小さじで計ってください。それを小皿にあけて目で確認をします。半分が2gくらいか・・・、これをイースト用スプーンにのせてみます。
ふむふむ、このスプーンだとこのくらいが2gね。わかればもうここからは適当です。計量の際、スプーンで目分量で計ります。問題ありません。
お味噌汁を作るときにお味噌の量、毎回計りますか? 計りませんよね?
それと同じ感覚です。お味噌の場合多く入れば塩辛く、少ないとなんだか物足りなくなることはわかりやすいと思います。
イーストの場合、多く入るとふわふわ、少ないともっちりなります。いいじゃないですか! たまにふわふわ、たまにもっちりのパン。家庭料理ですから。
粉、塩と水はきちんと測ります!
イースト、砂糖、油は適当計量でも失敗はしませんが、粉、塩、水はきちんと計量することをお勧めします。
塩は多すぎると塩っぽくなり、食べることができません。また少ないとびっくりするぐらい味が感じられません。塩ってすごいなぁと思います。
粉と水は2、3gであれば問題ないのですが、あまり大きく変わってしまうと生地の状態が固くなりすぎたり、柔らかくなりすぎたりするので注意が必要です。
レシピにある温度と時間は目安にしかすぎない!
レシピに書いてある温度と目安はあくまで目安だということを知っておくと、気を揉んで生地と付き合わなくても良くなります。おおらかな気持ちでOKです。
例えば焼成について。そもそもトースターには「個体差」がめちゃくちゃあるんです。トースターと一言に言っても大きさも違いますし、熱源の数も違います。さらに同じメーカーの同じ品番でも温度が高いもの、低いもの、後半上がってくるもの、ずっとそのままのもの。本当に色々なので、「絶対この温度でこの分数」とレシピ製作者の私も言い切ることはできず、必ず様子を見てアルミホイルをかぶせてください、など一言入れるようにしています。
発酵についても同様で、目安にしかすぎません。低い温度だとイーストの動きはのんびりになり、高い温度だと膨らみが早くなることを知っていればそれでだけで調整できるようになります。
生地が目の前にあるけれど、どうしても子どもを迎えに行かなければならなくなったとか、パン作りから手を離したくなった時は、冷蔵庫に入れましょう。そうすればパン生地はじわりじわりと発酵をスローペースにしてくれます。その際に気をつけたいのは「乾燥」です。乾燥だけしないように、ボウルの中の生地はシャワーキャップをして、分割したものはポリ袋を開いたものなど、生地にかぶせて冷蔵庫に入れています。
パン作りはどうしても「こうでなければならない」が多くなりがちなのですが、様子を見て、見守ってあげれば良いと考えています。そう考えるだけで、とっても気持ちが楽になりパン作りが一大イベントではなくなります。ぜひズボラにパン作り、してみてください。家族の笑顔を増やすことができます。