コラム

【日々パン先生ずかん No.001】ご縁をつなぎ地域に根差した活動を~井上有希子さん

2024/10/01

各地で活躍する日々パン先生の魅力を紹介する「日々パン先生ずかん」。
今月から毎月二人のペースで新連載スタートです!
記念すべき第1回に紹介するのは、神奈川県横浜市在住、井上有希子(いのうえゆきこ)さん。井上さんといえば、麻衣子先生のお手伝いを務めることも多々、そのレシピ本で「撮影協力」としてお名前を拝見することも多いですよね。そんな井上さんがパン作りを始めたきっかけ、そして今、日々パン先生として活動するようになるまでのお話などを伺いました。

引っ越しを機に出会った教室、これまでに見たことの無いパン作りに興味津々

ーーー井上さんはご自身のお引っ越しをきっかけに新しいパン教室を探していて、このパン作りに出会われたそうですね。その時の印象はいかがでしたか?
それまで一般的なパン作りしか知らなかった私にとって、「こねるのそんなに短いの?トースターで焼くパンってどんなもの?」と興味津々でした。 麻衣子先生が講座でデモで焼いて、試食に出してくださったミルクスティックの美味しさは今でも覚えています。ーーーおぉ!これがその時に試食した思い出のミルクスティックですか!こんがりおいしそう。 他にも井上さんはドデカパンがおすすめとのことですが…
はい、ドデカパンは何百回と焼いてきて、アレンジの幅が広いのも大好きです。特にドデカポテトフォカッチャ、ホワイトチョコとクランベリーのココアドデカパン、ドデカカンパーニュが好きです!一つに絞り切れません。

目から鱗のパン作りに、「私もみんなに伝えたい!」

ーーーそれまでは習う側だった井上さんが、講師を目指そうと思ったきっかけって何だったのでしょう。
はじめは講師になるつもりはなく、ただ簡単なパン作りに興味があり受講していましたが、今までやってきたパン作りとの違いに目から鱗でした!「こんなに簡単で美味しいパンが焼けるなら、私もみんなに伝えたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきて、全6回の講座が終わる頃には講師になる決意をしていたように思います。自分のやりたい事が見つかったような気がしました。 資格を取って1ヶ月後には知り合いを中心に自宅教室を始めました。 その時下の子がまだ幼稚園児で、なるべく子どもとの時間を優先したかった私にとって、自分のペースで活動できるというのも大きかったです。

ーーーなるほど、受講中に講師への決意を固められて、卒業後ひと月で自宅教室スタートですか!トントン拍子に講師へとステップアップされたわけですが、何か身の回りの変化などありましたか?
日々のパンのレシピに出会って、趣味のパン作りから食事作りのひとつに変わり、そして講師になって仕事・ライフワークにもなりました。 私にとって一番は家庭なので、子育てをしながら自分のペースで活動し、好きなことを仕事にできているのはとてもありがたい事だと思っています。 パン作りを通して出会えた仲間も沢山います。 教室業は時に孤独ですが、横のつながりがあることも日々のパンのおかげです。 また、ずいぶん前に配った私の教室のチラシをきっかけに日々パン先生になった方がいて、後からそれをお聞きしてとても感謝してくださり、すごくうれしかったです。

様々なジャンルの方とつながり、地域に根差した活動を

ーーーパン講師として活躍される井上さんを、ご家族はどう感じていらっしゃるのでしょう。
もともとパンやお菓子を作るのが好きでしたし、家族がいない昼間にレッスンをしていたので、はじめは趣味の延長のように思われていたみたいです。 でも自宅でレッスンをする以上家族の協力は不可欠なので、私もアピールするようになり、徐々に私の仕事として認識して応援してくれるようになりました。 日々、パンを焼いているとそれが当たり前になってきて家族の反応は薄くなっていますが、いつも試作の感想を言ってもらったり、娘は小学生の時「給食のパンはあまり好きではないけれど(ごめんなさい!)、ママの焼くパンは好き」と言ってくれていました。

ーーーそうなんですよね、日頃パンを食べないお子さんも、「日々のパンはすごく食いつきがイイ!」という話も聞きます。ママとしては最高に嬉しいですよね!そんな井上さんは日々パン先生としてどんな活動をされているのでしょうか。
地域に根差した活動を心がけています。教室を始めて初期のころは、区が主催する市民活動の交流会に参加したり、チラシを持って子育て支援センターに行ったり、講座をやらせてくれそうなカフェに飛び込みで伺ったりしていました。 そのおかげで地区センターから講座を依頼いただいたり、交流会で知り合った方が講座に参加してくださったりご紹介いただいたりと輪が広がりました。 また、4年前からはシェアオフィスを拠点にサークル形式の日々のパン講座を開催し、パン作りを通してコミュニティを作れたらと思って活動しています。 シェアオフィスでは私自身も地域の様々なジャンルの方とつながることができています。 細々とでも長く活動を続けることで、地域で少しずつ認知されてきたように思います。 コロナ禍以降、自宅教室はお休みして出張専門になりましたが、教室初期から外部に目を向けていたことは今に役立っています。 あちこちの会場で講座ができるのも、トースターを持っていけばどこでも講座ができてしまう、日々のパンのレシピならではですね!

ライフステージにあわせた活動を

ーーー日々パン先生として、今後の活動について何かビジョンをお持ちでしたら教えてくださ い。
講師になって7年、幼稚園児だった下の子が中学生になり、今後の自分の生活や活動についてもステージが変わる時期なのかなと、あれこれ考えているところです。 これまでもマルシェ出店、パンの販売、ランチ提供、吉永麻衣子先生のレシピ本撮影の調理アシスタントなど様々な経験をさせていただきました。 2年前からスタートした、幼稚園や保育園での出張パン教室もすごくやりがいを感じています。 大きなことはできませんが、これからも私なりに新しい事にもチャレンジし、沢山の方にパンを焼く楽しさを伝えていきたいと思っています。

ーーーおうち教室、出張パン教室、どちらも精力的に動いていらっしゃる井上さんですが、普段のスケジュールを簡単に教えていただけますか?趣味やリフレッシュ方法などもあればお聞きしたいです!
沢山の講座を開催しているように見られるのですが、月に5~6回ほど外部講座を開催し、その他の日は講座の準備をしたり、自宅で試作や事務作業をしたり、不定期でシェアオフィスの手伝いもしています。 土日はなるべく仕事は入れずに、家族の時間にしています。 また、趣味というか健康のために、時々朝ランニングをしていて、リフレッシュの時間になっています。年に一回は10キロ程度のマラソン大会にも参加しています。今年から下の子が中学生になり自分の時間が増えたので、もっと趣味も増やしたいと思っています。

ーーーーマラソン10㎞!それはすごい!自身も含め、家族の健康あってこそ、ですもんね。それでは、井上さんが現在開催している外部レッスンのことなど、何かPRしたいことがあればどうぞ!
横浜市青葉区にある古民家シェアオフィス「里のengawa」を拠点に、「里のパン倶楽部」というサークル形式のパン講座を主宰しています。そちらでは、日々のパンのレシピやオリジナル手ごねパンのレッスンを開催しています。また、不定期でシフォンケーキやアイシングクッキーのレッスンも開催しています。 他には、たまプラーザにある「Coco soleil」という会員制サロンでも最近講座を始めました。
手作りパンで家族を笑顔に! 日々のパンは家庭料理です。 おうちでパンを焼くことで、ママは楽しみながら小さな達成感を感じることができ、家族にも喜んでもらえる、とってもよい習慣になると思います。毎日じゃなくても、おうちでパンを焼くことが特別な事でなくなれば嬉しいです。 まだパンを焼いたことがない方、日々のパンのレシピはネットでも沢山公開されていますし、直接習いたい方はぜひレッスンにお越しください! (井上さんの教室情報はこちら

ーーーそれでは最後に、これを読んでいる未来の日々パン先生に一言メッセージをお願いします!
私は40歳を過ぎてパンの講師になりました。ランニングを始めたのも同じ頃。 何かを始めるのに年齢的に遅いという事はないと思っています。 子育て中の方でも家庭を優先しながら自分のペースで自分らしく活動できるのが日々パン先生の良いところです。未経験でもしっかり学べたり、サポートしてもらえる環境が日々のパンにはあります。 家庭の主婦としての経験も、家で家族のためにパンを焼くことも全部生かせます。 パンを作るのが好きな方、楽しみながら人に喜んでもらえることがしたい方、ぜひ一緒に活動しましょう!

ーーー井上さん、たくさんの素敵なお話をありがとうございました。そう!何歳からでも遅くない、「自分のペースで自分らしく」の活動が実現できる、それが日々パン先生。ベテラン講師として周りからの信頼も厚い井上さん。地域でのつながりを大切に、これからも様々なことにチャレンジして、みんなに良い刺激を与えてくれることを楽しみにしています!

井上さんのお話を聞いて、「日々パン先生、楽しそう!やってみたい!」と思われた方は、ぜひこちらから説明会動画をご視聴ください。
10月25日㈮21時~夜の日々パン先生質問会も予定しています。私たちの活動について、気になることがあれば何でもお尋ねくださいね!

【日々パン先生推薦・ご当地あれこれ】
井上さんに、「おすすめご当地モノ」を伺いました。美味しそうなソースとジャム!これは気になる!

新連載の「日々パン先生ずかん」、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もどうぞお楽しみに!

 

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