コラム
中高生とのパン作りの事例をご紹介します
2025/01/31
こんにちは。日々のパン吉永麻衣子です。
今回は小学生、中学生、高校生向けにパン教室を開催した事例をご紹介します。
私自身講師として小学生とはパン作りをするのですが、中高生と作る機会は少なくとても興味があります。
小学校で開催した様子はこちら。
現在、日々のパンでは全国の幼保施設にてパン教室を開催しておりますが、そこに遊びにきてくれる卒園生が中高生になってご参加されるケースが増えています。
とっても良いことだと思っていて、大歓迎でお受けしています。
お話を聞くと、おうちでパン作りやお菓子作りが好きで毎週末楽しみでやっていますというお姉さんが多いです。そういえば私も毎週末膨らまないシュークリームと格闘したことを思い出しました。
好きなことを応援してあげられたら、日々のパンとしてもとっても嬉しいです。パン作りは趣味としてはもちろんのこと、生きる力になりますし、焼きたてのパンには人がたくさん集まってコミュニケーションが生まれます。そんな体験を学生さんにも体験してもらいたく思っています。
ご自身のお子様が通われている小中高の家庭科部や授業、また防災関連のイベントなどぜひお声がけください。全国にいる講師が駆けつけます。
それでは事例をご紹介します。
愛知県にて中学3年生とパン作り
●講師:栄好美/愛知県
●参加者:中学3年生/71名(2クラス)
●開催の経緯:防災を扱う市の部署(安城市役所危機管理課)から連絡があり、小中学校の授業で防災パン講座を開催してほしいと依頼をいただきました。
●レッスンメニュー:防災パンとパッククッキング
開催したのは、2022年11月。コロナの影響でこちらの学校の3年生ほとんどが、パン作りはおろか、学校の調理室に足を踏み入れたことすらない方ばかりでした。
“調理”に対して不安や苦手意識を持っているかもしれないので、“中学生だからこれぐらい分かるだろう”と決めつけたりせず、わかりやすい言葉選びに気をつけました。
作業内容では、自由にできる部分は自分達で決めてもらいました。発酵の方法、生地をカットする道具、仕込み水の種類など、自分達で考え決めたことが美味しいパンをつくることに繋がるんだという成功体験をしていただきたかった為です。
講座開催からしばらくして、馴染みのお弁当・惣菜屋さんに行ったおりに、お弁当屋さんの店員さんが防災パン講座を受けてくれた中3生の男の子のお母様だということが発覚しました。
お母様曰く「『学校で作ったパンがとにかくおいしかったし楽しかったから』と、家で家族にも作って焼いてくれた」と話していただき、感謝されました。
講座当日は私以外も、防災に関係のある別の講座が他のクラスでも行われていたのですが、校務主任の先生は「正直、防災パン作りの講座が一番盛り上がっていました」とこっそり教えてくれました。笑
“市内の他の小中学校でも、ぜひこの講座を体験してほしい”と前述の校務主任の先生が校務主任会議で議題に出してくださり、翌年の夏に市内小中学校の全校務主任の先生が集まる、校務主任会で防災パン講座を開催させていただきました。
私自身、それまで中学生向けに講座をした経験が無く、思春期の中学生がパン作りに興味を持ってくれるのか直前までとても不安でした。いざ講座が始まってみると、皆さんとても素直で温かく受け入れてくださり、目をキラキラ輝かせながら防災パン作りに取り組んでくれました。
それまでは個人向けに講座をすることが多かったですが、この中学生向け講座がきっかけでパン作りで地域に貢献したいという気持ちが強くなり、現在のパン作りボランティア活動など至っています。
中学・高校ももちろんのことですが、個人的には子供の通う小学校にも提案に行きたいと思いつつ、中々動くことが出来ていませんでした。
今回のコラムをきっかけに、全国の講師が教室の開催に繋がると嬉しいです。
鳥取県にて高校生40名とパン作り
●講師:鎌田忍/鳥取県
●参加者:高校生(県立の実業高校ビジネス科の1クラス)40人位
●開催経緯:担任が友人で、2年生のクラスのお別れ会に、普段クラスではやらない事を皆で楽しみたいとの希望で依頼されました。
●レッスンメニュー:ドデカピザ
5人くらいのグループに分かれて、1グループ1枚ずつ焼きました。
とにかくみんなに話しかけて回りました。
部活動の話を聞いてみたり、流行りな物を教えてもらったり。
クラスの中でもとくに大人しそうな子達に積極的に話しかけて、皆が笑顔で楽しんでもらえるようにしました。
ちょっとした素敵な事を褒めてテンションを上げてもらう!作戦を心がけました。
写真は個人情報やプライバシーに関わるとの事で校内で撮影するのはあまり良くなさそうだったので、先生や生徒の許可を取ってから手元だけの撮影にとどめました。
運動部の男の子が元気いっぱいでクラスを盛り上げてくれていました。
意外と男の子の方が恐る恐るでトッピング控えめで繊細な感じのピザをつくっていました。
女の子は普段から家でお手伝いをしていたり、料理やスイーツを作ったりしているせいか、豪快な手さばきだったりしていました。
焼き上がったピザをみんなで見せ合って満足そうでした。
そして、食べて「うまー♪」って皆が笑顔で満足そうに言っていました。
担任の先生が授業を調整して、2時間の枠を作ってくれていたので、休憩時間に他のクラスの生徒達が匂いに誘われて、羨ましいー!!と覗きに来ていました。
高校生は子供ではなく、大人と同じ扱いだと思いました。
でも小学生みたいな所もあるので、大人の講座とは違って、言葉などもわかりやすく伝えないといけなかったです。
活気があるので、自分も若返ってパワーをもらった印象がありました。
このお別れ会の翌年
同じ高校に社会人講師として呼んでいたたきました。
別の科(生活デザイン科)の生徒が、地元の食材を使った商品開発をして販売するという授業で、パンを作るとの事で、友人の紹介+お別れ会の実績で依頼があって参加しました。
開発したパンを実際に販売するイベントも開発した生徒さんとやりました。
今年度は同じ高校から職業体験の受け入れ先ということで依頼があり、生徒さんに来てもらって3日間パン屋の体験をしてもらいました。
3年連続で同じ高校には関わらせてもらいましたが、来年度も講師などで関わる事ができるとうれしいです。
千葉県にて中学生5名とパン作り
●講師:河原塚純子(千葉)
●参加者:中高生5人+小学生2人
●開催経緯:長女の通う学校で居住エリアごとに地区会が定められており、年2回行われる懇親会で講座をさせていただくことになりました。
●レッスンメニュー:プレーンスコーン、ミルクスティック
お菓子作りが好きでよく作っている生徒さんもいました。簡単な説明でもすぐに理解できてしまい、先に作業を始めてしまうと全体の足並みが揃わなくなってしまう可能性も考え、最初に講座の流れを説明してから進めていきました。
地区会の懇親会ということで先生のご参加はありませんでした。生徒さん、その保護者の方向けにも同様の講座を2回転で行いましたが、パン作りのご経験がある保護者の方々も含め皆さんとても楽しいとおっしゃってくださいました。お持ち帰りいただいた生地も美味しく召し上がっていただけたとご連絡いただけて、とても嬉しかったです。
中高生になってくると冷静に取り組まれる部分も増えてきて、楽しんでくれるかどうかも心配でしたが、生地が出来上がってくる工程を楽しんでくださったり、工夫してみたり、と中高生ならではの向き合い方を目の当たりできました。それぞれの年代でそれぞれの楽しみ方ができることを実感いたしました。対象の方の年齢にこだわらず活動をしていきたいと思いました。
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