コラム

【インタビュー】
クレアナーサリー宮前平
栄養士 吉村雅子先生

2025/03/14

こんにちは。日々のパン吉永です。

今回はクレアナーサリー宮前平の栄養士 吉村雅子先生にお話をお伺いしました。
同保育園では2025年1月18日に出張パン教室を開催させていただきました。
その際に給食室の吉村先生と話す中で、現場から提案型の食育活動を積極的に取り入れられていることを伺い、みなさんに知っていただきたいと思いました。

出張パン教室の開催、ありがとうございました

吉永)1月のパン教室開催、ありがとうございました。多くの親子さんにご参加いただき驚きました!園内でコミュニケーションが活発なのだなと思いました。

吉村先生)こちらこそありがとうございました。親子で何かに取り組めることは保育園だとなかなかできないので、通われている園児とその保護者の方との新たなやりとりも見られて良い機会になりました。

吉永)そうですよね、皆さんお忙しいから保育園での先生方とのやりとりはあいさつ程度になってしまいそうですよね。それでもこれだけたくさんの方がご参加くださったのは、先生方と保護者の方のやりとりが多いからだと思いました。

そんなコミュニケーションがうまくいっている保育園でも保護者の方と園児たちの新たな一面をご覧いただけたのであれば嬉しく思います。

「これは私の!」って両手で焼きたてのパンを抱え込んでいる女の子、可愛かったですね。

さて、私たちはこうしてパン教室を開催させていただいたのですが、すでに園の設立以来、10年間多くの食育活動をされていらっしゃいますよね。その点について教えてください。

保育の現場からの提案で食育活動

吉永)先生、そのファイルはなんですか?

吉村先生)これはこの園がスタートしてからの食育活動を記録しているものです。たくさんやってきましたねー。

吉永)わー、すごくたくさんありますね。お子様の様子も残っていてこれは保護者の方も嬉しいですね。

吉村先生はい、ここまで取り組める保育園はなかなかないのでは?と思っています笑

設立当初は全く食育の情報がなかったので、同僚の鈴木先生と2人二人三脚でやってきました。今はこれだけたくさんの経験があるのでどれをしようかなって引き出しを出す感じで毎月楽しめています。

吉永)今でこそ楽しまれているとのことですが、過去を振り返って実際に食育活動をする中でネタ探し以外に困ったことはありますか?

吉村先生)はい。私たちは食に関する知識はあるのですが、子どもたちに何ができるのかはやはり現場の先生にしかわからないことが多く、実際にやってみたら難しすぎたり、簡単すぎたりすることもありました。

吉永)そうですよね。同じ2歳児でも興味関心も違うし、やれることにも差がありそうですね。担任の先生や、集まる園児によってクラスの特徴がありそうですしね!

吉村先生)そうなんです。なので、今は現場にいるクラスの担任からの提案で食育活動の内容を決めています。こうすることによって、そのクラスの園児が楽しめる内容になり、歯車があってきたような感じがあります。

吉永)それは素晴らしいですね!食育は給食室の先生の仕事、と役割分担するのではなくて、担任の先生方もきちんと興味を持って、参加してくださるのはいいことですよね。

吉村先生)はい。ここの保育園の先生たちはとても積極的に子どもたちにいろいろな経験をさせようと思っているので、食育にもとても前向きです。

月に1回の食育活動以外にも、クラス単位で要望があれば、私たちも可能な限り要望に沿えるよう動いています。

吉永)月に1回の食育活動でも十分なのに、さらに開催されることもあるんですね!給食も作る中で、大忙しだ!そんな保育園、素晴らしいですね。

大切にしているのは「まず食べてもらう」こと

吉永)食育活動以外の、普段の生活の中で先生が心がけていらっしゃることはありますか?

吉村先生)はい、私はとにかくいろんな食材を食べてみてほしいなと思っています。

私が作る五目豆は、大きな鍋で煮詰めるのでくたくたで何がどこにあるかわからないほどなんですが、子どもたちの残食ゼロ!とても嬉しかったですね。

吉永)わー、そのくたくたの五目豆、想像ができますが、みんな食べてみようと思うんですね。私、形が残ったのがいいです笑

吉村先生)はい。とにかく柔らかくしてあげると食べてくれます。

それから、給食の時に作った私が「どう〜?食べてみてね〜!」と声をかけると、子どもたちは一口食べてくれます。そうすると、「あれ?おいしいね、これ!」となってくれて、もりもり食べてくれるんです。嬉しいですね。

吉永)声がけもされていらっしゃるんですね。まずチャレンジしてみることのきっかけが欲しいですよね。

吉村先生)はい。食育活動の中でも小松菜が食べられるようになった園児がいましたね。この保育園では定期的に保護者の方と先生で面談を行うんですが、その時に「小松菜が苦手」と保護者の方がおっしゃったのを知って、

みんなでサラダを作ろう!というイベントの時に、あえてその子に小松菜担当をしてもらったんです。

いろんな野菜を大きなボウルに入れて、混ぜるんですけど。「自分で入れたから食べないと!」と思ったんでしょうね、一口二口食べて、小松菜が大好きな子になりました。

家で食べるチャンスがなかったり、緑のものは苦手と自分で思い込んでいたりするんでしょうね。

吉永)わー。それは素晴らしいですね!我が家も真ん中の子が緑の野菜が苦手で・・サラダ作らせてみようかな笑 小学校で給食の時間に野菜が出るたびに嫌だなーと思うのってかわいそうで。もう5年生なので、食べろ!って感じですけど笑

そのお子さんは自信を持って給食の時間も楽しめているでしょうね。
先生、今回は日々のパン出張教室の開催と、取材にお時間をいただきありがとうございました。またお邪魔します!

吉村先生)はい、いつでもお待ちしております。ありがとうございました。

 

クレアナーサリー宮前平の吉村先生の取材はいかがでしたか?

現場からの提案で一緒に活動をする、とても素敵な活動ですし、良い園内のコミュニケーションがあるからこそできることなんだろうと思いました。

同園は、働く先生の募集をされています。ぜひ覗いてみてください。
クレアナーサリー宮前平

 

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