コラム
スティックパン物語
2022/12/18
こんにちは。吉永麻衣子です。2023年1月14日に東急田園都市線たまプラーザ駅にあるシェアキッチンのオープニングイベントでパン屋さんをやらせていただくことになりました。
その際に何パンをご提供しようか色々考えた結果、私の原点である「スティックパン」を日々のパンらしく焼くのが良さそうと思い、1日限定のスティックパン屋さんをすることにしました。
スティックパンに込めた思いをご紹介させてください。
3兄弟の母。
私には3人の息子がいます。現在小学校5年生、3年生と幼稚園の年中さんです。それはそれはかわいくて、騒がしくて、ドタバタな毎日です。
この「スティックパン」。2人目が生まれて少ししてレシピが完成しました。
子どもが生まれる前から、スティックパンは焼いていました。それは教室に来てくれる子どもたちのためです。どうしても2時間待っていられないので、途中でおやつに食べてもらえたらという思いでスタートしました。
作業台の上にコップに入れて立てておくと、誰かが見つけて食べ始めるんですが、まだ背が届かない小さなお子様も手を伸ばしてスティックパンの入ったコップを手探りで探している姿がとってもかわいかったのを覚えています。
その時はオーブンで焼いていました。時間に余裕がありましたね。
これ以上無理!で完成した極限レシピ
その後もスティックパンは焼き続けておりましたが、レシピが完成したのは2人目の子が生まれて少ししてからになります。お兄ちゃん2歳6ヶ月、しょうちゃん生まれたて。ワンオペの日も多く、毎日の食事の準備すらままならない。でも、パンは自分で焼きたい、買いたくない。
そんな中でついにやってみたんです。「冷蔵庫から出したばかりの冷たい生の生地をカットしてそのまま予熱なしのトースターで焼く」ということを。通常であれば冷蔵庫から取り出し生地を復温させて、生地を分割、丸め、そして成型して、仕上げ発酵をとり、予熱をしたオーブンで焼くという長い工程です。
焼き上がり、形は無骨だけれど、何これおいしい!!!
今まで色々工程を踏んでやってきたパン作りってなんだったんだろう?と感動しました。
これは人に伝えたい!
このレシピを考案した時から、私の中でぐるん!と180度変わったことがあります。それは、私が伝えたいレシピを伝えるのではなくて、みんなが求めているレシピを伝えたいと思うようになったことです。
私の中で人に伝えたい!これこそ伝えるべきレシピだと思えたんですよね。ここからブログを書き始めて、書籍の出版もすることができました。
子どもが小さいときに実は・・
子どもが小さい時に実は麻衣子先生のレシピでスティックパンを焼いたのがきっかけでパン作りを始めました、なんていう方が何人も声をかけてくださっています。本当に嬉しいことです。逆に「もっと早く知りたかった!」と言ってくださる方もいて、大切にしたいレシピだなぁと思っています。
はじめてのパンはママのパン、ぜひチャレンジしてみてください。
【NEWS】1月14日に1日限定でオープンする「日々のパンのスティックパン屋さん」では、お買い上げいただいた方にお買い上げいただいたパンのレシピをプレゼントいたします。遊びにいらしてください!